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嘘日記#7

僕の今までの人生は、君と出会う為の前フリなんだと思った。 何もかも全部君と出会う為の前フリで、開演前の前説であって、落語でいう枕である。君に出会うまでの人生は乱数調整にしか過ぎないのだ。 これから、僕は有り余るほどの幸福と、僅かばかりの不幸...
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嘘日記#6

僕の今までの人生は、君と出会う為の前フリなんだと思った。 何もかも全部君と出会う為の前フリで、開演前の前説であって、落語でいう枕である。君に出会うまでの人生は乱数調整にしか過ぎないのだ。 これから、僕は有り余るほどの幸福と、僅かばかりの不幸...
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嘘日記#5 忘備録(2)

月に触れそうなくらい高いタワーマンションに住み、 静脈のような色のワインを飲む。 禁煙のベランダでタバコを吸う。 最後くらい、自分に言い聞かせながら、燦然とした下界を見下ろす。 なぜかジョンレノンの言葉が頭に浮かんだ。「ビートルズは、ほしい...
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嘘日記#4 忘備録

理解して欲しいと願えば願うほど、己の人間性や社会性が悉く欠如していることに気が付く。 それでも私は私のことを愛していて、聖母のように私の全てを包み込んでくれる人間、すなわち、私以上に私のことを受容してくれる人間を探している。地球をひっくり返...
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嘘日記#3

国道2AS号線を北上していた時、君からの電話が鳴った。 車を走らせていた為、すぐには電話に出ることが出来ず、不在着信になってしまった。 また、電話が鳴る。 運転中なんだよ、察してくれよと思いながら、スマホの画面を眺める。
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嘘日記#2 「自殺志願者と神様」

風の所在が気になった。 実体のないものに、私は興味を示す。 ロシアで発生した風は、ウクライナ上空を渡り、エーゲ海までたどり着くのだろうか。 その時、風は何を思うのだろうか。 神様とすき家のカウンターで牛丼を食べていた。 神様「私の一番の発明...
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嘘日記#1

今朝、飼っていたクチパッチが死んだ。 唇が紫色に変色していたので、すぐに死んでいると分かった。 どうしたものかと考え、とりあえずグーグルで検索してみるも、思ってた答えは載っていなかった。 とりあえず、昨日の晩ご飯を買った時に貰ったスーパーの...
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(仮)日記I

胃の周りに重油が纏わりついてるような不快感に襲われる。 何かが食道を逆流してくるような感覚、ミミズみたいな寄生虫が何百匹も蠢いて身体中を這いずり回っている。 嗚咽を繰り返しても、胃液が唾液か分からない液体が排出されるばかりで、不快感は一向に...